遭難してしまったときの大原則

遭難時の心得大原則

★パニックにならない(実はこれが、一番難しい)。リーダーは(単独行なら本人)、少しでも自分がパニック状態になっていることを自覚したら即行動を中止する。

★諦めない。必ず下山できると信じること。

★何より大切なのは、体力の温存。



遭難時の行動原則

★道に迷って現在地がわからなくなったら、下ってはいけない(特に沢筋へ下ることは危険)。その場で動かず、体力を温存する。

★怪我などで行動不能になったら、その場を動かず体力の温存を第一に考える。

★悪天で行動不能になった場合は、ハイマツの中など少しでも雨風をしのげる場所に移動し、その場でビバークも覚悟の上で天候回復を待つ。パニックになって動き回り、体力を消耗させない。

★捜索ヘリコプターの行動原則を知っておく。はじめに遠巻きでヘリでとおり、ヘリが来ているぞと遭難者に知らせ、次に一つずつ谷、尾根を見ていく。このときまでに、上空から視認しやすいところに出て、目立つものを振る準備をしてもらうよう誘導している。

(注)上記は「原則」であり、気象条件やルート状況、メンバーの体力などの状況によっては、当てはまらない場合も当然ありえます。自然相手の登山に、完全なマニュアルは作れません。

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