捻挫で歩行不能・問題編

八ヶ岳連峰は登山初級者でも比較的容易に登れる、ポピュラーな山です。一方、二千八百メートルという標高は、富士山と日本アルプス以外にはここ(赤岳、阿弥陀岳、横岳)しかなく、時として厳しい顔を見せる山でもあります。

そんな八ヶ岳でも、特にポピュラーなルートでの、最も一般的(?)な事故を想定してみました。

メンバー構成:50代男女7人のパーティー。
山行予定:八ヶ岳連峰。美濃戸口から入山、初日行者小屋泊。翌日地蔵尾根から横岳・硫黄岳を経て、赤岳鉱泉から美濃戸口へ下山。
天候:小雨。視界は良くない。
装備:ザイルはなし。ツェルト、非常食、簡単な応急処置セットは携行。
備考:
1.このルートはメンバー全員が始めて歩くコース。
2.平日の山行のため、他の登山者はほとんど見当たらない状況。

事故状況:
パーティーで縦走中、八ヶ岳縦走の核心部、横岳の「カニの横ばい」を無事通過した直後、気が抜けたのか、女性メンバーが濡れた岩で足を滑らせ転倒。足を捻挫したようで「痛くて歩けそうもない」と言っていますが、骨折はしていないようです。

パーティーのリーダーはあなた。さあ、どうしますか?

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概念図
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