単独登山


単独登山・・・読んで字のごとく、パーティーを組まず、一人きりで山に登ることです。

人の好み問題もありますが、私自身は学生時代から単独登山は大好き、特に歩き主体の登山であれば圧倒的に一人のほうが私の好みに合っています。今ではもうできませんが、若いころは単独で厳冬期の岩場に挑んだりもしていました。

しかし、単独登山はパーティー登山より危険なのも事実。もし何か事故があった場合、自分一人の力で全てを処理しなければなりません。

単独登山とは、『山中で何があっても己の力で窮地を脱することが出来る』という技術と知識・経験から来る自信の裏付け、そして最悪の事態をも受け入れる覚悟があってはじめて許されるものだと、私は思っています。

全行程の概念図を何も見ずに描けるか、最深部で足を骨折し行動不能になった場合どう対処するか、それに対応できる装備と体力があるか、・・・これらの問いに答えられないなら、単独行はあなたにはまだ早いです。

しかし、登山中にクマに襲われ瀕死の重症・・・といった「運が悪いもらい事故」のような事態も、ないわけではありません。そういう場合に生死を分けるのが登山届。警察だけでなく、家族にも必ず出しておきましょう。

単独登山は、諸々のリスクを全て自分で背負う覚悟と自覚が必要。それがあるなら、ソロは山と向き合う最高の方法です。まず人の多いポピュラーな山から始め、自分の実力に合わせてステップ・バイ・ステップで登山者の少ない山、難易度の高いコースへ進んで行きましょう。

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