<山岳遭難>死亡・不明の6割超が60歳以上 警察庁が統計

本日(2012年6月21日)の毎日新聞の記事より、以下を引用します。

(引用開始)
07~11年の5年間に山で死亡または行方不明になった遭難者のうち、6割超が60歳以上であることが警察庁の調べでわかった。今年5月の大型連休中には、長野県の北アルプスで60~70代の6人のパーティーが死亡する遭難事故も発生。夏の登山シーズンを前に、同庁が注意を呼びかけている。

 警察庁によると、07~11年の山岳遭難者は1万426人(60歳以上は5233人)。このうち死者・行方不明者は1426人で、60歳以上は918人(64.3%)だった。

 11年は40歳以上の中高年が遭難する原因は「道迷い」が39%と最も多く、滑落18%▽転倒16%▽病気7%▽疲労5%▽転落4%▽野生動物の襲撃2%--など。入山目的のほとんどは登山と山菜・キノコ採りという。

 中高年を中心に遭難者は増加傾向にあり、警察庁幹部は「初心者に限らず、ベテランが加齢による体力や判断力の衰えから遭難してしまうケースも少なくない」と指摘。自分に合ったコースや日程を設定すべきだとしている。
(引用終わり)


「道迷い」が39%と最も多い、というのは看過できないものがあります。滑落や転倒の2倍以上ですか・・・。2万5千分の1地形図を読みこなす「読図技術」やルートファインディングの技術などは、登山者たるもの最低限身につけなければいけないものだと思います。どうも、「自分の身は自分で守る」という意識が薄いのではと思わずにはいられません。

読図講習会や救急法講習会などに参加するとか、せめて地図読みに関する解説書を読んでみるぐらいのことはしないと。

(一部の先鋭的な登山家は除きますが)登山はレジャーですから、心ゆくまで山を堪能して楽しむべきです。しかし、自然の中へ分け入るぶん、行楽地へ行くよりはるかに潜在的な危険度は高くなります。そこは十分に自覚して準備をするようにしないといけません。たとえツアー登山であってもです。

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