山小屋・テントサイトでのマナー:カテゴリー

落書きをする

rakugaki.jpg山での落書き問題・・・。管理人は理解に苦しむのですが、山小屋のトイレ、非難小屋などに「何々山登頂記念」などの落書きをしていく人がいます。記念の思い出帳の代わりなのでしょうか。中にはご丁寧に、名前や所属団体まで書いていく人が・・・。恥をさらしているのに気付かないのでしょうか?

さらに悪質な例ですが・・・

●白神山地のある尾根沿いのブナの木に2kmにわたり、鉈のような刃物による損壊が見つかったそう。木々にはその地点の標高が漢数字で刻まれていたほか、なにかカタカナなどが刻まれていたらしい。周囲には登山ルートがなく、かなり山慣れした人物の犯行と思われる、との事。

●世界文化遺産の島安芸の宮島、弥山登山道脇の樹木に赤ペンキで印を付けたり、登山道脇の岩石に3メートル間隔で赤ペンキで矢印を付けられた・・・

●五竜~鹿槍間の登山道に黄色いペンキで「もう少しがんばれ○○大学」と、あちこちの岩に・・・

●富士山登頂時に、喜びのあまり、興奮して噴火口近辺の岩石に名前を彫る・・・

理解に苦しむとしか、言いようがありません。


山小屋のトイレでのマナー

toire.jpg山小屋でのトイレのマナーは、実は最も深刻な問題になっています。山地では、トイレの設置と維持は非常に大変で、汚物の処理に必要な労力や水、エネルギーの確保も非常に難しい現状です。

特に北アルプスの穂高岳周辺や表銀座、後立山連峰白馬岳周辺などの入山者が集中する山域では、山小屋管理者の方もトイレ問題に非常に苦慮されています。

こちらは日本山岳会がまとめた、山でのトイレマナーについて詳しく書かれているサイトです。ぜひ一読ください。

トイレマナーノート

また、最近は携帯トイレの持参を推奨、または義務化する山域が増えています。自然を美しいままに保つためにぜひ協力しましょう。


朝早くから騒ぐ

夜遅くまで騒ぐ」の項に関連しますが・・・。

登山は早立ちが基本。ですから、夏山テント泊登山なら3時起床もごく当たり前のことです。

と、ここまではいいのですが・・・。

天場には、丸一日行動で早立ちする人から、あとは下山するだけで遅立ちする人、休息日で行動しない人、いろいろな登山者がいます。誰もが早立ちするわけではないのです

朝3時に起床して、かしましく炊事をする登山パーティーが、結構たくさんあります。早立ちは全くもって結構なのですが、まだ寝ている登山者もいますので、そういう方への配慮も怠らないようにしたいものです。

特に大学体育会系の山岳部やワンダーフォーゲル部の学生さんパーティ。「食当始めます!」「コンロ入ります!」etcの軍隊式掛け声、せめて涸沢や雷鳥沢などのテント場ではやめましょうよ(笑)。私もかつてはそうでしたから、自戒を込めて・・・。


夜遅くまで騒ぐ

山小屋ではあまりいませんが、テント場で夜遅くまでお酒を飲んで騒ぐ方がいらっしゃいます。特に若い方や、バリエーションルートを登るような「気合の入った登山者」に多い傾向があるようですが・・・。

山では、早立ちが基本。夏山なら、3時ごろから行動される方もいます。他の登山者に迷惑をかけないように、就寝は早めに。遅くても9時ごろにしましょう。

karasawa.jpg 昔堅気の山屋さんには、「山ではどんなにうるさくても寝られなければ失格」とおっしゃる方もいます。「酒が飲める=山が登れる」みたいな雰囲気があるのも、よく知っています。管理人も、かつてはそうでしたから・・・。

しかし人気のないバリエーションルートでのビバークならいざ知らず、一般的な山では、もはやそんな時代ではなくなっていると管理人は思います。特に涸沢や雷鳥沢のような、シーズン中はテント村になるようなメジャーキャンプ地では、下界同様の他人への配慮が必要だと思います。


山小屋でごみを捨てる

山小屋でごみを捨てる方がいます。

gomi.jpg 山小屋には、下界のように清掃車は入ってこられません。山小屋で出たごみは、山小屋従業員の方が焼却処分するか、ヘリで降ろすかしなければなりません。特にタバコの吸い殻や果物の皮なども捨てないように。

なら下山地なら捨ててもいいかというと、そうではありません。下山地も、やはり地方の小さな町である場合がほとんどです。当然ゴミ処理能力も都会のように高いわけではないので、山麓の街の方に、大いに迷惑をかけることになってしまいます。

登山では、ごみは全て家まで持ち帰って捨てるのが原則です



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