「岳」というマンガ があります。

若くして世界の巨峰を登頂した後、ボランティアで山岳救助をする主人公・島崎三歩。彼を中心に山の美しさや厳しさ、人間模様を描いた作品です。映画化もされましたので、ご存じの方も多いのでは。

山岳物の漫画はたいてい登山の素人がろくな取材もせず描いているので、登山を知っている人間の目から見るとどうしようもない駄作ばかりですが・・・この岳は作者もクライミングをする人だけあり非常によくできています(映画版はクソでしたが)。

マンガにありがちな、人間離れした超人によるスーパーレスキューというものはなく、非常に現実的なストーリーで、山での悲惨な遭難現場も淡々と、かつ生々しく描写していいます。が、どこか温かみと救いのあるストーリー立て、数々の名セリフが胸に迫る秀作ですね。Amazonのカスタマーレビューでも高評価が並んでいます。

悲惨な現実をこれでもかとばかりに見せつけながらも、「やっぱり山っていいよなぁ」と感じさせてくれる作品、ただのマンガと侮る無かれ、ぜひ山を愛する多くの人に読んでもらいたいです。


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