捻挫で歩行不能・回答例編

八ヶ岳の稜線上で捻挫して歩行不能・回答例編です。

もしこの状況で私がリーダーなら...

1. パーティーを安全な場所へ誘導し、それから怪我人の応急処置をします。といっても、雨の山では大したことはできませんが...。骨折していないなら、靴下の上からテーピングでガチガチに固めるぐらいです。

2. これからの行動を考えます。

まず、怪我をした足で、はしごや鎖場のある八ヶ岳の主稜線をもどって下山するのは論外。ここから先、硫黄岳へ向かう道は特に危険なところもない割合平坦な道ですから、距離は長くなっても硫黄岳・赤岳鉱泉経由で美濃戸口へ下山ですね。まずはコースタイム30分の硫黄岳山荘まで担ぐなり肩を貸すなりして移動、様子を見ましょう。

と、リーダーなら地図を広げるまでもなくそこまで判断できなければ、下調べ不足かと・・・。

硫黄岳山荘についたら、改めて怪我人の処置。骨折していないなら、空身にしてなんとか下山、無理なら赤岳鉱泉まで下りてもらって1泊、翌日下山して病院へ直行。そんな感じです。

捻挫ぐらいなら、基本ヘリ要請は考えません(もちろん場所やケガの度合いなどにもよりけり、ですよ)。最近どうも気軽にヘリ要請をする方が増えているそうですが、自力下山できるなら極力自力で下りましょう

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