新潟県佐渡市の妙見山で男性死亡

 (2008年5月)27日午後1時50分ごろ、新潟県佐渡市の妙見山(1042メートル)の北西斜面の沢で25日から行方不明だった同市新穂の農業、Sさん(56)を県警ヘリが発見、市内の病院に搬送したが、間もなく死亡が確認された。

 市や佐渡西署によると、佐々木さんは25日午前10時すぎ、県内外の登山仲間17人と登山を開始。山頂で昼食を取り、下山を始めて15分後に姿が見えなくなった。佐々木さんは登山経験が少なく、足が不自由だったという。当時、周囲は濃霧で視界が悪く、捜索も難航。県は26日、自衛隊にも災害派遣を要請していた。

 発見場所が標高約800メートルで、同署は佐々木さんが山頂から滑落したのではないかとみて調べている。

産経ニュースより引用(http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/niigata/080528/ngt0805280234001-n1.htm


現場の妙見山は、ハイキングに毛の生えた程度の難易度の山と思われます(じゃらんホームページ)。当日の悪天候を差し引いても、決して難易度の高い山とは言えません。別のソースのニュースでは、登山開始から約1時間半で山頂に達しています。

そして下山開始が午前11時半過ぎで、警察への通報が午後2時すぎ。下山を始めて15分後に行方不明になったとのことですので、遭難を察知してから通報まで約2時間半かかっていることになります。

パーティーで山を登る場合は、リーダーが一番後ろで全体の安全に目を光らせ、サブリーダークラスが先頭でルートファインディング、技術・体力的に弱い人(特にこの山行では、遭難者は経験が浅く足が不自由だったとのこと)をセカンドにたて、全体で行動するのが基本です

この基本が守られていればこのような事故は起こるはずはなく、実質「県内外の登山仲間」は「登山パーティー」ではなかったと思われます。

パーティーの装備や行動詳細が発表されていないので断定はできませんが、「パーティーをばらけさせない」という登山の原則を守っていれば起こりえなかった事故と思われるだけに、残念です。

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